키치죠지 스팟 소개

吉祥寺エリアのスポット紹介

牟田都子 (栞社校正室)

1) BAL Bocca
BAL Boccaに行くなら、とにかくお腹をぺこぺこに空かせていってほしいのです。無角和牛が看板メニューだけど魚料理もおいしいし、野菜料理もおいしい。そして一見強面の鈴木康一シェフは、実はパティシエから料理の道に入ったという経歴の持ち主なので、どんなにお腹がいっぱいでもデザートを外すわけにはいかないからです。

2) にほん酒や
日本酒を楽しむ料理の店だから「にほん酒や」。日本酒といっても常温か冷やか燗をつけるのかでまったく違うので、食べたいメニューに合わせて選んでもらうのが間違いないです。いつ行っても満席の人気店なのに、店主の高谷謙一(たかや・けんいち)さんもお店のスタッフも機嫌よく仕事している姿が格好いい。

3) moi
フィンランドの「光の教会」に魅せられた建築家による内装と、使い込まれたアアルトの椅子。フィンランド人にとっては「懐かしいおやつ」だというシナモンロール。店主の岩間洋介さんがいれてくれるあたたかいコーヒーを飲みながら友達にハガキを書いていると、フィンランドに旅をしているような気持ちになります。

4) ダンディゾン
「Dans Dix ans」=「10年後」という名前で始まったパン屋さんは、2018年で開店15年目を迎えました。たったひとつの店が人の流れを変え、街を変える。店を作ることは街を作ることでもある。ダンディゾンオーナーの引田ターセンさん・カーリンさん夫妻はそんなふうに考え、実践されているのではないかと思います。

5) A.K Labo
庄司あかねさんの作る宝石みたいなケーキや焼き菓子を見て、味わっていると、パティシエというより職人と呼びたくなります。シックなグレーの紙箱にコンフィチュールや焼き菓子を詰め合わせて贈り物にすることも多いです。友達にも自分にもとあれこれ欲張って、会計のときにびっくりすることもしばしば。

6) Lilt
吉祥寺は背が低い建物が多いから、このバーみたいに5階の窓から街を見下ろせる景色にはなかなかお目にかかれません。音楽を愛するオーナーが開いた店だけあって、いつ行ってもいい音が鳴っています。カウンターに立つ吉田浩太郎(よしだ・こうたろう)さんはおいしいカクテルを作ってくれるバーテンダーであり、ギタリストでもあります。

7) 百年/一日
古書店でありながら新刊も置く。リトルプレスもある。写真やイラストレーションの展示もしている。樽本樹廣さんが始めた新しいスタイルの古書店「百年」とその姉妹店の「一日」。読み終わった本はここで引き取ってもらうけど、行くとついつい買ってしまうので、わが家の蔵書はいつまでたっても減りません。

8) BOOKSルーエ
日本では本が売れない、書店が減っているといわれるようになって久しいですが、韓国ではどうでしょうか。新刊書店の激戦区でもある吉祥寺で、唯一の路面店として健闘しているのがBOOKSルーエ。本が好きで本を売りたいという書店員さんたちの熱意が店内に湯気のようにむんむんとたちこめています。

9) toulouse
元は喫茶店だった趣のある建物に数年前に移転してきた洋服のセレクトショップ。メンズもレディースもそろっているから友達やパートナーと行くのも楽しいです。店主の田辺愛一朗さんがスタイリストのように次々選んでくれる服に着替えて鏡を見ると、「こんな服も似合うんだ」とうれしい驚きが待っているはずです。

10) TONE
着ているとうれしい気持ちになったり、ちょっとだけ自信がついたような気がする、そんなパワーのある洋服をセレクトして置き、納得のいくまで選ばせてくれる店です。オーナーの長竹信一さん・恵子さんご夫婦は、いつお会いしても店に置いている洋服を素敵に着こなしていて、そんな姿にも憧れます。

11) OUTBOUND
ほの暗い店内は雑貨店というより美術館や博物館を思わせます。機能的な日用の道具に混じって、一見来歴も用途もわからない、土器や化石のような品々も。でも、見ていると何か心に働きかけてくるように感じられて、手に取らずにはいられません。店主の小林和人(こばやし・かずと)さんには『あたらしい日用品』という著書もあります。

12) CINQ/SAML.WALTZ
イギリスのティーポットに北欧のテキスタイル、日本のかご……保里享子(ほり・きょうこ)さんの目で厳選された雑貨が並ぶ「CINQ」。アンティークの家具やギターなど蚤の市を覗くような楽しさのある保里正人(ほり・まさと)さんの「SAML.WALTZ」。夫婦それぞれの個性が際立つふたつのお店は徒歩数分の距離にあります。

13) transista
村松達哉さんの手にかかると、イギリスや北欧の古い家具が、歳月を重ねて生まれた美しさを残しながら新品のように生まれ変わります。もちろん日本製の家具も扱っています。引っ越しや結婚で新たな家具を選ぶときにはまず相談に行きたいと思わせる、頼れる街の家具屋さんです。

14) hibi
螺旋階段を3階まで登っていくと光のあふれる空間が待っています。花を一輪から選ぶこともできるし、店主の久野恭子さんに希望を伝えて花束を作ってもらうこともできます。日本語で「毎日」や「日常」を意味する「日々=hibi」の店名のように、花を飾ったり贈ったりすることがもっと当たり前にできたらいいと思えてくる場所です。

牟田都子
校正者。1977年東京都生まれ。公立図書館をへて、大手出版社の校閲部に勤務。2014年からは「栞社校正室」の屋号で個人でも書籍・雑誌の校正を行うほか、「校正ナイト」などのイベントを開催。これまで関わった本に『口笛を吹きながら本を売る 柴田信、最終授業』(石橋毅史著、晶文社)、『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』(鹿子裕文著、ナナロク社)など。上記2冊は韓国語版も刊行されている。「京都マラソン」をはじめとして日本全国で開催されているご当地マラソンを走るのが楽しみ。

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