쿠스노세 씨가 추천하는 도쿄 재즈킷사 스팟

東京のジャズ喫茶のスポット紹介

文・写真 : 楠瀬克昌 (ジャズ喫茶案内)

1) DUG (ダグ)
日本でもっとも有名なジャズ喫茶。昼はカフェ、夜はバー。村上春樹の『ノルウェイの森』では主人公たちがこの店でウォッカ・トニックを5杯飲むが、村上自身もよく来ていたらしい。デートのカップル、打ち合わせ中のマスコミ関係者、すぐそばの紀伊国屋書店で買った本を読みふける人など、それぞれのスタイルで楽しんでいる。

新宿区新宿3-15-12 B1  | TEL 03-3354-7776 | 営業時間:月〜土12:00-18:30(コーヒータイム) 18:30-26:00(バータイム)/日・祝 12:00-18:30(コーヒータイム) 18:30-23:30(バータイム) | 定休日:無休

2) Eagle (いーぐる) 
創業51年目の風格ある店。ジャズ鑑賞に集中するために午後6時までは会話禁止という昔ながらのスタイルを守り続けている(午後6時以降は会話自由)。ハイクオリティなオーディオによる大音量のジャズを堪能してほしい。後藤雅洋マスターは多数の著書のあるジャズ評論家でもあり、彼がピックアップした名盤や現代ジャズの最新作が聴ける。

新宿区四谷1-8 | TEL 03-3357-9857 | 営業時間:月〜木 11:30-23:50 金 11:30-24:00 土14:00-23:50 | 定休日:日・祝

3) Kissa Sakaiki (喫茶茶会記)
店名の由来は、日本の茶道を完成させた千利休が催した茶会の記録を「茶会記」と呼んだことから。ジャズ喫茶と芸術をこよなく愛する福地史人店主が、ジャズを媒介にさまざまな文化や人が交流する場となることを願って開業。ヴィンテージのオーディオや骨董品が置かれた店内の隅々まで福地さんの美学が貫かれている。20時30分からは席料の発生するバーに。

新宿区大京町2-4 1F | TEL 03-3351-7904 | 営業時間:15:00-20:30 (Tea Time) 20:30-23:30(Bar Time) | 定休日:無休

4) JAZZ NUTTY (ジャズナッティ)
簡素な板張りのベンチシート、大音量を響かせるスピーカー。村上春樹が通った早稲田大学近くにある、創業2008年ながら70年代のジャズ喫茶の雰囲気が味わえる店。会話禁止だが、温厚で屈託のない青木一郎マスターのおかげで暗さは微塵もない。客の様子を見ながらレコードを選び、盛り上げていくマスターのDJが、ジャズの楽しさを満喫させてくれる。

新宿区西早稲田1-17-4 | TEL 03-3200-3730 | 営業時間:月、水〜金 11:00-22:00  土、日、祝 11:00-18:00 | 定休日:火

5) Gekko Sabo (月光茶房)
ガラスと鉄と木と石で組みわされたクールな肌触りの空間は、銀座で生まれ原宿で育った原田正夫店主による、東京の喫茶文化の粋を具現化したもの。ジャズや現代音楽の名門、ECMレーベルの音源はすべて揃っていて、スペシャルティー・コーヒーを飲みながらそれを聴く。オープンした29年前には早すぎたコンセプトに、時代がいまようやく追いついた。

渋谷区神宮前3-5-2 EFビルB1F | TEL 03-3402-7537 | 営業時間:13:00-21:00 定休日:日、月、土(火〜土の祝祭日は営業)

6) Shibuya Swing (渋谷スイング)
「奥渋」と呼ばれる渋谷の閑静なエリアに2014年オープン。鈴木興マスターが偏愛するのは第二次世界大戦前後のジャズとその時代のポピュラー・ミユージック。オーディオも30〜50年代のサウンドを再現してくれる機材を揃えた。ときには蓄音機も鳴らす。そして神田の老舗喫茶店「エース」直伝の珈琲と「海苔トースト」は、古き良き時代の東京の味。

渋谷区神山町16-4 ヴィラメトロポリス4B | TEL 03-5790-9544 | 営業時間:12:00—23:00 月〜水、金、土 12:00-20:00 日・祝 | 定休日:木、第2、第4日曜

7) Riverside Jazz (リバーサイドジャズ)
ヨーロッパの放送局で信頼されたドイツEMT社のターンテーブルが2台。1台はステレオ用、もう1台はモノラル用とレコードの録音方式によって使いわける。モダンジャズの名門レーベル「Riverside」のオリジナル盤が完全に揃っている店はここだけ。 すべてがマニアックだがビギナーも大歓迎、温厚で親切な岡本達哉店長が優しく対応してくれる。

中央区銀座8-4-21 保坂ビル2F | TEL 03-6263-9805 | 営業時間:月〜金 15:00-23:00 土、日、祝 13:00-21:00

8) Big Boy (ビッグボーイ)
東京最大の書店街、神保町の交差点すぐそばに2006年オープン。壁の棚に埋め込まれた大きなJBLスピーカーが目をひく。オーディオとメニュー(ドリンク、料理)と居住空間の質の高さを追求した「新感覚のジャズ喫茶」の先駆的存在。林邦裕マスターのフレンドリーな接客でビギナーでもくつろげる。19時からはバータイムで席料が発生。

千代田区神田神保町1-11 | TEL 03-3233-4343 | 営業時間:月〜金12:00-17:00(コーヒータイム)19:00-23:00(バータイム) 土12:00-18:00(コーヒータイム) | 定休日:日、祝、第1、第3土曜

9) Jazz Olympus! (ジャズ オリンパス!)
大きな採光の明るくスタイリッシュな店内にJBLのヴィンテージスピーカー、「オリンパス」が大音量で極上のサウンドを響かせる。2009年のオープン以来、マスターが調整に努めてきた成果だ。レコード再生によるジャズの魅力がここで堪能できる。音量を抑えたランチタイムは料理雑誌の表紙になるほど人気の「赤いチキンカレー」がおすすめ。

千代田区神田小川町3-24 | TEL 03-3259-0055 | 営業時間:月〜金 11:45-14:00(ランチタイム)14:00-16:00 19:00-23:00、土13:00-17:00 | 定休日:日、祝、第1、第3土

10) CAFE INCUS (カフェインカス)
今年2月にオープンしたばかりだが、オーディオ、レコードコレクション、味、接客すべてが充実していて、早くもジャズ・ファンの間では「行ってみたい」と評判に。バリスタ歴20年の中野創一マスターが丁寧にサイフォンで淹れた珈琲を飲みながら、アバンギャルドからオーソッドクスなものまで、幅広くジャズが楽しめる。平日は朝7時からと始業時間も早い。

台東区上野5-5-2 | TEL 03-6803-2715 | 営業時間:月〜金 07:00-21:00 土、日 09:00-18:00 | 定休日:無休

11) JAZZ KISSA Eigakan (JAZZ喫茶映画館)
吉田昌弘(よしだまさひろ)マスターは元ドキュメンタリー映画監督。映写機を改造した看板と愛猫「虎太郎」が店のアイコン。昔の映画の貴重なポスターが貼られ、古いカメラやオーディオ機材が置かれた店内はアンティークショップのよう。スピーカーと真空管アンプはマスターの自作で、調整が行き届いた心地良いサウンドは全国のジャズ喫茶でもトップクラス。

文京区白山5-33-19 | TEL 03-3811-8932 | 営業時間:月〜金16:00-23:30 | 定休日:日・祝

12) Rompercicci (ロンパーチッチ)
2011年にオープンして以来、「新感覚のジャズ喫茶」としてメディアにも多く紹介されている人気店。オーディオやレコードへのこだわりだけでなく、これまでのジャズ喫茶にはなかったハイレベルなドリンク、料理が客を魅了する。まるで自宅のリビングルームのような居心地の良さが忘れられずにリピートする客が後を絶たない。

中野区新井1-30-6 三富ビル1F  | TEL 03-6454-0283 | 営業時間 : 11:00-23:00  | 定休日:月曜(月曜祝日の場合は翌火曜)

13) Juha (ユハ)
聞き慣れない響きの店名はフィンランドのアキ・カリウスマキ監督のサイレント映画の題名から。入り口の錆びた鉄の扉はどこかの映写室で使われていたもの。ジャズから古いポピュラー・ミュージックまで、マスターが「ロマンス・ミュージック」と名付けた美しい音楽が時代やジャンルを超えて店内に流れる。繊細な仕上がりのドリンクも料理も美味。

杉並区西荻南2-25-4 | TEL 050-3562-0658 | 営業時間:火〜土12:00-18:00 (18:00-19:00休憩)19:00-23:00、 日13:00-22:00(休憩なし) | 定休日:月

14) Jazz.kissa.hayashi (ジャズと喫茶 囃子)
東京を代表するサブカルチャーの街、下北沢。この街に長く暮らし、この街を愛する一人の女性が、ひと通りの遊びを経験した大人がリラックスして珈琲やお酒、料理を楽しむための場所として2017年にオープン。モダンジャズからフュージョン、ソウル、ファンク、ヒップホップまで、聴かせどころを押さえた選曲が気分を高めてくれる。

世田谷区北沢2-9-22 EIKOビル3F  | TEL 03-5738-7107 | 営業時間:15:00-0:00(ラストオーダー23:30) | 定休日:火、水

楠瀬克昌
「ジャズ喫茶案内*Gateway To Jazz Kissa」 運営管理人。1959年生まれ。高知県出身。カルチャーやファッションを扱う雑誌編集者として東京の出版社に勤務。『GQ JAPAN 』元副編集長、『FIGARO Voyage』『PEN plus』『別冊Newsweek』元編集長、ウェブマガジン『e-days』元編集長、『大人の東京』『大人の名古屋』『大人の京都』『大人の神戸』元編集長、『レプリーク』元編集長。2013年、名古屋に移住して書籍、雑誌などの企画や編集制作を行う合同会社jazzcityを設立、代表社員に。ジャズ喫茶に通い始めたのは高校2年生のときから。東京の大学に進学してからは、住んでいた吉祥寺を中心に渋谷、新宿、早稲田のジャズ喫茶で毎日8時間以上を過ごす。2014年から日本全国のジャズ喫茶の取材を始め、2016年にウェブサイト「ジャズ喫茶案内*Gateway To Jazz Kissa」を開設。これまでに取材したジャズ喫茶は約180軒。好きなジャズミュージシャンはジョン・コルトレーン、マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、デューク・エリントン。1920年代から現代の最先端までジャズならなんでも聴く。韓国へは1982年にソウルに行った一度だけ。韓流ドラマが大好きで毎日2時間以上は観ている。お気に入りの作品は「馬医」。
ジャズ喫茶案内  http://jazz-kissa.jp/ | ジャズ喫茶案内のインスタグラム   https://www.instagram.com/jazz_kissa/

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